USB DAC PCM2706 バランスHPA の スマホ対応

(2014/11/23 Android用にLi-ion電源を搭載した基板を作りました。 New)

素晴らしいパフォーマンスのバランス・ヘッドホンアンプを搭載したDACであるが、Android OS を搭載したスマホに繋げられないかという要望がありました。

これまでDACをスマホに接続することを考えていなかったので急遽調べました。
Android は OS レベルではUSB DAC 接続をサポートしていないようだが、アプリケーションレベルでは接続できるという記事があった。USB Audio Player PRO というソフトの記事が多いようだ。かなりのDACとの接続ができるという結果がリストアップされているので、多分、PCM2706 も OK だろうという楽観で、975円というソフトを早速に購入しました。

DAC_2706_38_Android.jpg

拙作PCM2706 DACにそのまま接続したのでは、スマホからUSB電流異常 と怒られます。

DAC側電源回路の負荷を少々落としてみたが全くダメのようで、結論は「スマホ接続ではDAC側は別電源」が基本のようだ。

ということで、ボツになっていたLi-ion電池の復活です。

最初はこんな簡単仕様でテストです
DAC_2706_39_Android.jpg

USB電源1次回路にLi-ion電池を付けました。
電流を計測したいのでLi-ion電池には保護回路が付いていません。何と、電流が100mAも流れます。

実力電力量600mAh程度のLC14500 Li-ion電池ですが、これを並列で使えば理論的には12時間駆動できることになるので、オリジナルの直列回路を並列に直せば行けそうだ。

何よりも、並列回路にすれば充電時も使用時も同じ電池接続回路になるので、USB電源に余裕のあるPC接続には、充電しながら動作可能になるのではないか という目算が成り立ちそうです。

早速に改造準備です。パターンカットとジャンパーの検討です。
DAC_2706_37_Android.jpg
HPA 基板は7箇所カットし、7箇所ジャンパーです(DAC基板も2箇所カット、ジャンパーです)

DAC_2706_36_Android.jpg

結果、見事に動作しました。複雑なカット&ジャンパーだったのに、私にしては珍しく一発完動です(笑)
DAC_2706_35_Android.jpg

DAC上の左側赤いスイッチがLi-ion電源のON-OFFです。PC接続(充電を兼ねる)とスマホ接続を切り替えるのは右手前のスイッチ(LEDの下)で行います。充電しながらPCでの聴取も可能です。

スマホ接続ではDACの音量コントロールボタンが効きません。
USB Audio Player PRO 側で行えます。ボリュームコントロール設定をディフォルトのソフトウエアからハードウエアに切り替えます。

心配していたLi-ion電池ライフですが、バランス型アンプで7時間を越えた今でも全く余裕です
初期4.15Vだった電池電圧は3.7Vあります。まだまだ定格電圧です。
尤も、定電流回路の調整抵抗組み合わせの見直して、終段Trのアイドル電流が 5~7mA に絞られたことも効いていそうです。


流石にバランス型の音は良いです。携帯でこの音が聴けるのは更にGoodです。


スマホ 接続に Li-ion 電池回路が復活したので、基板回路も変更したほうが良さそうです。
(沢山余ってるのにもったいないが)
まあ、Fusion PCBならば超安価なので良いかも。

------- 2014/11/23  Andoroid対応Li-ion電池搭載基板を作りました ---------
Fusion PCB で作りました。

【内部外観】
DAC_2706_42_Android.jpg

改造版ではチャージスイッチをフロント右下に付けましたが、左上に見える2回路2接点スイッチで行います。
中央位置がOFF、手前がDAC+HPAのON、向こう側が同左ONとLi-ion電池チャージONです。

DAC_2706_43_Android.jpg

【回路図】 アンプ部は片チャンネルだけの表示です
HPA_v6_for_DAC_Android_sch.jpg

【基板図】

HPA_v6_for_DAC_Android_brd.jpg

左上スイッチ端子の右側に 「from USB」 と書いた端子があります。ここにDAC基板のUSB電源ラインをカットした元を接続します。このUSB電源はスイッチ経由で充電回路に接続されます。

念のために素子の値を載せた基板図です
HPA_v6_for_DAC_Android_value.jpg

USB DAC PCM2706 + オプション HPA v6 バランス/アンバランス (頒布)

USB DAC PCM2706 と、それに一体化できるオプション・ヘッドホン・アンプ (バランス/アンバランス選択)を頒布いたします。(2014/11/24 Android スマホ対応仕様を追加 New)

【概略仕様】

1.USB DAC PCM2706 を使ったDACです。

  16Bit/44.1kHzでWindows/Macで標準搭載ドライバで動作します。USB1.1です。
  USBバス・パワーだけで動作しますが、内部にDCコンバータを搭載したセルフ・パワー動作です。
  この電源系にはSEPC固体コンデンサ5個を使い、静寂性を確保しています。
  ±2ppmのTCXO,FOX924Bを搭載し安定感ある音色を得ています。
  SPDIF/I2S信号が切り替えで出力できます(Coaxは装備していません)
  オペアンプMUSES8920を使い、LPFを兼ねたバッファとDCサーボによるオフセット電圧キャンセルしてます。
  よって、出力カップリングコンデンサが不要でクリアな音質です。OPAMP電源には負電圧コンバータを使用。

  尚、やや非力(3mW)ですがヘッドホンも駆動できます。(アンバランス出力です)

2.オプションとして、DAC基板上にドッキングできる拙作HPA v6シリーズのアンプ基板を用意しました。

  2-1.一般のアンバランス型ヘッドホンに対応した出力回路が選択できます。
   ボリューム調整は基板上に設けたタクトスイッチでDACボリュームを操作します。
   アンプ電源はDACオペアンプ用を併用し、出力は11mW程度ですので、大型ヘッドホンも楽々駆動できます。

  2-2.バランス型ヘッドホンアンプへの出力ができます。専用6PコネクタをDAC基板側に取り付けます。
   操作や電源系はアンバランス型と同じです。出力は約20mWあります。

  2-3.Android OS 搭載のスマホ対応として電源をLi-ion電池駆動とする仕様を追加しました。New

【基板】 頒布する表面実装部品が付いた基板です
1.USB DAC
DAC_2706_34.jpg

2.ヘッドホンアンプ
DAC_2706_33.jpg
Li-ion電池の搭載が無くなりましたので、左上エリアに部品が付きません。
最下のチップ抵抗はバランス型仕様の場合に付きます。

【外観及び内部】
1.USB DAC 
DAC_2706-1_1.jpg
65×91×22mmの小型ケースに収納できます。
左手前が出力用φ3.5ステレオジャックです。上面にDACボリュームUP,DOWNのタクトスイッチ、電源LEDです。
MICRO_USBコネクタは背面です。

DAC_2706-1_2.jpg
DACボリュームのタクトスイッチは現バージョンでは手工作で取り付ける必要があります(これが無くともPC側で操作できます)

2-1.USB DAC + アンバランス型ヘッドホンアンプ仕様
DAC_2706-2_3.jpg
DAC基板の上にピンヘッダ、ピンソケットで接続します。
HPAからの出力はDACのφ3.5ステレオジャックからジャンパー切り替えによって出します。
HPA基板はバランス型と併用します(負帰還抵抗変更等の小変更)

2-2.USB DAC + バランス型ヘッドホンアンプ仕様
DAC_2706-3_1.jpg

DAC_2706-3_2.jpg
右手前のコネクタがバランス出力の6Pコネクタです。L型ピンヘッダで取付ができるように考案してます。
左側のφ3.5ステレオジャック(アンバランス)からも出力(レベルは1/2)が出ます。即ちヘッドホンを選びません。

(左上の穴と右下のスイッチはLi-ion電池仕様を想定したもので、中止により不要になります)

2-3.Android OS スマホ対応仕様 New
DAC_2706_42_Android.jpg
電源スイッチは左上のスイッチで中央位置がOFF、手前が電源のみON(スマホ接続時)、向こう側で電源と充電ON(PCや充電器接続時)です。
DAC_2706_35_Android.jpg

【歪率と出力】
DAC_2706_26_THD.jpg
ヘッドホン接続を考慮して、USB DAC(水色線)にも75Ω負荷抵抗を繋いで歪率を計測しました。
WAVE GENE でUSB DACから996Hzサイン波を出力してます。計測側は別PCに接続したUSB入力機器でWAVE SPECTRAで計測してます。

水色線 USB DAC の最低歪率は、0.02%THD+Nですので、PCM2706アナログ出力のカタログ0.025%と同値です。最大出力は約0.45Vrms、出力換算で2.8mWになります。

青色線がアンバランス・ヘッドホンアンプの特性で0.03%THD+Nですから、HPAを接続した分の歪率微増がありますが、これも十分な性能です。同上出力は0.9Vrms,11mWあります。

赤色線が今回製作した最大の狙い、バランス型ヘッドアンプ接続特性です。出力増と共に歪率が低下し0.01%THD+Nに迫ります。出力も1.2Vrms,19mWですから、高インピーダンスのヘッドホンでも駆動できるものと推測されます。
尚、バランス型計測では拙作変換アンプを使っています。

(注:スマホ使用時は1kHzテスト信号が出せないのでテストしていません)

【周波数特性】
DAC_2706_27_HZ.jpg
前作よりも低域の落ち込みがやや多いのですが、聴覚では低音が少ないような感じはしません。尤も超低域は再生できていないと思いますのでね。

【回路図】
Li-ion電池無しになったので修正中です。完成したらアップします。マニュアルには掲載します。

【音感】
1.USB DACにヘッドホンを接続
  MUSES8920の特性かもしれませんが、少々ハイあがりの感じがしますが、むしろシャープな感じがあって快いです。
  低域もほどほど感があって良いと思います。
  前作よりも無音時ノイズが皆無になっています。

2.バランス型ヘッドホンアンプ仕様
  バランス型のパフォーマンスはやはり素晴らしいものがあります。
  パワフル感と繊細さが相まって、とても心地よい音楽(音)に浸ることができます。音の量感も素晴らしいです。
  それでいながら、HPAバランス型で体験した、きめ細かい音感と定位の良さは言うまでもありません。

【部品リストと頒布費用】
PCM2704 DACを作った時も、できるだけ頒布費を抑える努力をしましたが成せませんでした。
今回もほぼ実費レベルです。

1.USB DAC
部品番号部品名型式数量頒布費用(円)
・表面実装部品付き基板
専用基板6,260
PCM2706USB DAC ICPCM27061基板に実装
CLOCKCLOCKFOX924B 12MHz1
IC1負電圧DC-DCMAX6601
OP1,OP2オペアンプMUSES89202
IC4DC-DCレギュレータNJM2845DL1-33
L1インダクタコイル100~220uH150
C1,2,5,6,30,32積層セラミック・チップコン10uF6基板に実装
C7,9,10,19,20
C23,25,27,28
C34,38
0.1uF11
C15,16,21,221uF4
C13,14フィルム・チップコンECU-U1H331JX52
C17,18ECU-U1H101JX52
 
C3,11,12,24,29SEPC 固体コンデンサ1500uF/6.3V51,500
C4,8,37UTSJ または 固体コンデンサ100uF2100
 
R1,R2チップ抵抗、2012102基板に実装
R25,R26222
R13,24,301.5k3
R2710k~27k1
R9,10,11,1210k4
R14,15,16,17チップ抵抗、1608470k4
 
R3,4,5,6,7,8金属皮膜抵抗 1/4W20k630
 
USBMicro-USBジャックZX62R-B基板に実装
ST_JACKφ3.5ステレオジャックAJ-1780150
LED1φ3青色LED125
SV1,SV24ピンヘッダ210
SV43ピンヘッダ15
 
収納ケースプラスチックケースタカチ、GHA7-2-9、またはGHA7-3-91400
 
キット合計1式8,430
 

2.オプション:ヘッドホン・アンプ
部品番号部品名型式数量頒布費用(円)
・表面実装部品付き基板
専用基板2,710
 
Q101,103
Q201,203
NPN Dual TrBC846DS4基板に実装
Q102,104
Q202,204
PNP Dual TrBCM856DS4
Q105,107
Q205,207
PNP Tr2SA1428-Y4 or 2400 or 200
Q106,108
Q206,208
NPN Tr2SC3668-Y4 or 2400 or 200
Q01,Q02J-FET2SK208-O2基板に実装
Q03P_MOSIRLML64021
R5,R6チップ抵抗 20121.5k2
R107,108,109,110
R207,208,209,210
1.5k8
R103,105
R203,205
150 or 130  110 に変更4
R106,206150 or 130  100,110,120,130から選択2
 
R111,112,113,114
R211,212,,213,214
金属皮膜抵抗 1/4W108 or 480 or 40
R101,201,117,2171.8k440
R116,116,215,2165.1k or 1.8k4 or 240 or 20
C101,102固体コンデンサ SEPC1500uF/6.3V2600
VR101,201半固定抵抗2k2100
 
CN2,JP12ピンヘッダ24
CN2,JP12ピンソケット28
CON1,2,JP24ピンヘッダ312
CON1,2,JP24ピンソケット324
S1,S2タクトスイッチ220
 
6極コネクタヒロセ・HR10A-7R-6S(73)1600
・Android 対応 Li-ion電池回路
IC3,IC4Li-ion電池充電ICXC68022基板に実装
R1,R3充電LED用チップ抵抗15k2
R2,R4充電電流調整チップ抵抗2k2
C1,C2充電回路チップコンデンサ10u2
LED1,LED2充電LED青色チップ2
SW2電源、チャージSW2接点2回路、ON-OFF-ON1100
IC1,IC2Li-ion電池保護回路2基板に実装
Li-ion電池ケース単三1本用220
Li-ion電池LC1450021,500
 
Android スマホ対応パーツ1式1,940
 
キット合計:アンバランス型(Li-ion駆動せず)1式3,950
キット合計:アンバランス型(Li-ion駆動式)1式5,890
 
キット合計:バランス型(Li-ion駆動せず)1式5,000
キット合計;バランス型(Li-ion駆動式)1式6,940
 

【頒布手順】

・頒布は上記の部品表に準じます。

 費用でくくっている単位で頒布いたしますが、
 この部品は手持ちがあるので不用、というご要望も可能です。

・自作が不得手だが聴いてみたい、使ってみたいという方には完成品を頒布します。
 頒布費用は、キット費用合計 + 5,000円です。

・ご希望の方は、このブログのコメント欄に匿名で記載願います(匿名でなくともOKですが)
 メルアドの記載漏れ、ミスコピーにお気をつけください。
 当方からメールで連絡いたします。

・送付は私の都合で、ヤマト宅配便になります。
 セットでの送料は下記URLの金額-100円になります。
 
http://www.kuronekoyamato.co.jp/estimate/kanto.html

*ご注意:頒布部品が欠品する場合もあります。既にオーダー頂いている方はお待ちいただくことになります。オーダー前の方は頒布が中止になる場合もあります。よろしくお願いいたします。

 【その他】
製作マニュアルは完成しておりません(汗)、近々アップ致します。
スマホ対応基板を新規に作ったのでバリエーションが増えました。その関係で未だ未完成です(2014/11/11)

製作マニュアルをアップ致しました。こちらです。





USB DAC PCM2706 バランス化計画(その5 完成)

基板設計の完了から約20日を経過し、やっとのことで完成しました。
(2014.10.13 追記あり)

最終的に仕様は以下の3種です。

1.PCM2706 USB DAC
2.PCM2706 USB DAC + HPA v6(アンバランス)
3.PCM2706 USB DAC + HPA v6(バランス)
* 3.に加え、Li-ionバッテリ仕様を考えていましたが中止しました(理由は後述)

USBバスパワーを内部に設けたレギュレータでセルフパワー化し、5個のSEPC固体コンデンサを使った電源品質のグレードアップによって、想定していた以上のパフォーマンスです。

【1.USB DAC ベーシック仕様】 (写真を追記)
DAC_2706-1_1.jpg
DAC_2706-1_2.jpg
DAC_2706-1_3.jpg  

中央やや上側にPCM2706 DAC IC、最上部左右にMUSES8920(FETオペアンプ)を使ったLPFバッファ+DCサーボ、中央よりやや下左にMAX660負電圧コンバータ、そして中央部にSEPC固体コンデンサ1500uFを5個用いた電源を配置しています。
このDAC出力は左下のステレオジャックから出力します。
最大出力は約2.8mWですが、30Ω程度のヘッドホンならば十分な駆動が可能です(とっても良い音です)

この仕様ではVOL+,VOL-のタクトスイッチが配置できるエリアが無かったため、後付け工作で付けています。
後述のようにLi-ion電池仕様が無くなったので基板面が空きます。2週間後にはタクトスイッチパターンが載っている基板をリリースします(始めてFusionPCBに発注してみました)

【2.PCM2706 USB DAC + HPA v6(アンバランス)仕様】 (写真を追記)
DAC_2706-2_3.jpg
DAC_2706_31.jpg

DAC手前にHPA v6-2をモディファイしたHPA基板を載せています。写真でお判りのように、終段Trはアンバランス用に4個だけ付けています。HPA用にもSEPC固体コンデンサを使っていますが、スペース上、基板の下側に装着しています。

HPA基板の右上に見える2つのタクトスイッチはDAC音量のUP、DOWN用です。ケースに穴を開けてこれを操作します。
同基板の上側はLi-ion電池用部品エリアです。

このHPA出力は先のDAC側ステレオジャックからジャンパ切り替えで出力されます。
最大出力は約11mWです。

【3.PCM2706 USB DAC + HPA v6(バランス)仕様】 (写真を追記)
DAC_2706-3_1.jpg追記注:左上穴、右下スイッチは無くなります)
DAC_2706-3_2.jpg追記注:右下スイッチは無くなります)
DAC_2706_32.jpg

これはHPAをバランス型にし、更にOPAMPとHPAの駆動をLi-ion電池で行える(DACパワーと切り替え可)ようにしたものです。
中央左にある赤いスイッチと配線はLi-ion電池の駆動と充電の回路を切り替えるものです。
USB電源常時接続するので、切り替えが足りないことに気が付いて後付けしました。

バランス型の出力は素晴らしいです。アンバランス型の約2倍近い19mWの出力でした。

【各仕様の歪率と出力】
DAC_2706_26_THD.jpg

水色がDACの特性です。HPAが無い分歪率が小さいです。カタログ通りの0.02%歪率(THD+N)です。

青色がアンバランス型HPAを載せた特性です。HPA分の歪が加算されていますが、最大出力付近では同等レベルに近づきます。

赤色がバランス型HPA仕様です。最大出力点(約19mW)が最も低歪でDACのLINE出力カタログ値に迫ります。

【周波数特性】
DAC_2706_27_HZ.jpg

以前作ったPCM2704の特性に比較すると低域の下がりが若干多いように思います。
(WaveGeneの最大出力周波数22kHzまでの結果です)


【音色】
私を含め、最大の関心事はその音色であります。
いくら歪率や周波数特性を測ってみても、その音色を評価できません。 最後は自分の耳が頼りになります。

・予想に対して順当な結果

 バランス型のパフォーマンスはやはり素晴らしいものがあります。
 パワフル感と繊細さが相まって、とても心地よい音楽(音)に浸ることができます。音の量感も素晴らしいです。
 それでいながら、HPAバランス型で体験した、きめ細かい音感と定位の良さは言うまでもありません。

 2014.10.13 追記
 順当+αなのですが、静寂性がアップしたように思います。私の後ろで回っていた扇風機のノイズがあったので
 以前のバージョンと同じような、無音時の微かなチリチリ音があると誤認していました。
 このDACになって、それは全く聞こえなくなりました。

・予想に反し、意外だった結果

 1.DACオンリーの音やアンバランス型HPAの音がとても素晴らしいです。
   この音だけを聴かされたら、バランス型の音を聴いた時のようなインパクトがあるのです。
   またDAC単体でもHPAの音に近いイメージがあります。

   *拙作PCM2704 DAC を比較試聴しました。今回のDACの音密度が 低域、高域共優れた感じがします。

 2.Li-ion電池に切り替えても音が変わりません。即ち、DACのバスパワー変じてセルフパワーの電源でも
   素晴らしいパフォーマンスで鳴ってくれているのです。
   これは全くの嬉しい誤算でした。 Li-ion電池回路がNGだったので、これは救われたようです。
   これで頒布費用も抑えられます。

追記 最終的に3.仕様の基板上はこのようになります(注:左上のLi-ion用部品は無くなります)
DAC_2706-3_3.jpg


足早の完成報告でした。こんなに素晴らしい音なので是非聴いていただきたいと思います。



USB DAC PCM2706 バランス化計画 (その4 設計完了)

配置の見直しが終わり、基板設計リファインしました。懸案の課題を消化しました。

コンセプトは

1.USB DAC単体として動作すること。アナログ出力はアンバランスでHPAやスピーカー駆動アンプに繋げられること。

  精度±2.5ppmの高精度TCXOを使用し、非常に落ち着いた感じのする音楽再生。
  USBバス電源をレギュレータでセルフ電源として動作させる。
  オペアンプでLPFとDCサーボによる補償を兼ねたバッファとする。そのために負電源ICを搭載する。
  デジタルSPDIF/アナログ出力の他にI2S出力も切り替えにより出力できるようにする。
  ヴォリューム上げ下げやMUTE制御端子を備える。

2.オプション:その1

  別基板を上に載せることで、ディスクリート構成バランス型ヘッドホンアンプ搭載ができること。
  ヘッドホン環境を考慮し、アンバランス出力も併設する。
  このアンプの電源はDACから供給できること。

3.オプション:その2

  リチウム・イオン電池が使えること。DACの電源と切り替えも可能な機構を有すること。
  USB電源から電池の充電も行えること。

4.オプションを付けても、従来の小型・コンパクトケースに収まること。

【ケース設計図】
DAC_2706_25.jpg
幅65×奥行き90×高さ29mmのタカチ・GHA73-9Dプラスチックケースに全てが収まります。

前側に見えるのが左から、φ3.5ステレオ3軸ジャックでDAC出力(DAC単体時)、HPAアンバランス出力(HPA搭載時)を内部のジャンパー等で切り替えて出力します。その右はDAC、HPA接続ピン、次がHPAバランス出力用6PコネクターでL型ピンを細工すれば基板に簡単に配線できるようにしました。最後がHPA電源をDAC or Li-ion電池を切り替えるスイッチです。

平面図に見える青い3個の丸は、DACのボリューム上下、MUTE用のタクトスイッチ穴です。

【DAC基板図】
DAC_2706_23_brd.jpg

上下に約半分くらいの上側はDAC IC、3.3V電源レギュレータ、OPAMP2個と周辺回路です。真ん中近くはコンデンサ類を集めて配置してあります。ここに負電源レギュレータとそのコンデンサを置いてます。下側は先ほど説明した出力端子とスイッチです。

J1、J2がDAC電源からオペアンプへ電源を供給するラインを結ぶものです。オープンはオプション接続時になります。
J3、J4がDACのOPAMP出力を3軸コネクタに繋ぎます。オープン時はオプションのHPA基板から隣のCN3を通じて、HPAアンバランス出力を接続します。

配置からお判りのように、上側半分くらいは背の低い部品を配置し、この上のスペースにオプションのLi-ion電池ケース2個を配置します。 

【HPA及びLi-ion電池用基板図】
DAC_2706_24_brd.jpg

この基板がバランス型ヘッドホンアンプとLi-ion電池のためのオプションです。

DAC基板の手前側に上から載せます。ケースに収める場合は4隅の穴と、DAC基板と信号や電源ラインを接続するための6箇所のスルーピンがあります。

基板図の手前側3/5程度がバランス型HPA部分です。
終段トランジスタは在庫限りの2SA1428/2SC3668を使いました。
電源コンデンサに表面配置用の絵がありますが、ケースに収納するためには表面配置用は使えません。「通常足コンデンサを裏側に取り付けます」(よく見ると背面印刷用の逆さ文字があります)

上側2/3エリアの左側がLi-ion電池用スペースです。充電用ICや周辺部品、そして裏面にLi-ion電池保護ICを配置しています。Li-ion電池の充電用スイッチはHPA v6と同じ横側配置です。
同様に右側がDACボリューム、MUTE用タクトスイッチを載せます。右側4ピンを下の基板からスルーさせます。

その他のスルーピンの説明をします。(備忘録です)
基板最上部中央のCON2、V+  V- はDAC±電源を、同 L R はDACアナログ信号をHPAが貰うピンです。
最上部左のJP1、B_GND 5Vは USB電源をLi-ion電池回路へ繋ぎます。
最下部左のCN3、LEFT RIGHT はHPAのアンバランス出力をDAC側出力部へ繋いでます。
最下部中央はHPAのアンバランス出力をDACへ、そして中央四角エリアの6ピンはDACとLi-ion電池の±電源を相互に切り替えを行うためにスルーピンです。



さて、目論見どおりに動いてくれるでしょうか。


  




USB DAC PCM2706 バランス化計画(その3.5 配置の見直し)

先日はUSB DAC 基板上に、HPA v6-2 BAL 回路を載せてみたが(下図)、
DAC_2706_19_brd.jpg

良く考えてみると、USB DAC + HPA の仕様が必ずしも基本仕様とは思えない。

基本はUSB DAC、オプションで +HPA、更にオプションで ++Li-ion電池回路、という構成がBestのようだ。

基本がUSB DACだとすると、OPAMPをLPFとDCサーボにした仕様のパフォーマンスが気になる。
ということならば、早速作って動作テストするのが確実です。

【OPAMPをLPFとDCサーボにした回路】
DAC_2706_20.jpg

DAC_2706_22.jpg

写真に見えている黄色基板上は回路図を赤く囲んだ範囲です。22kや330pF,100pFはDAC側にあります。
青っぽい金皮抵抗が10k代用の12k、黄色のカーボン抵抗は470k代用の390k、そして青が1uF代用の0.47uFフィルムコンデンサです。使ったOPAMPはJ-FET仕様のMUSES8920です。バイポーラよりハイインピーダンスのFET仕様が向いているでしょう。

【アンバランス入力のHPA v6-2 BAL バラック品に接続・試聴】
DAC_2706_21.jpg

ぺるけさんのAKI-DAC(PCM2704)を使った記事では、DACそのままの出力では全くレベル不足なので、FET差動増幅を入れているのだが、LPF共用OPAMPもなかなかのパフォーマンスです。
また、DCサーボの効果もさすがで左右とも±1mV以内で動作しています。これならばHPA側のカップリングコンデンサは全く不要です。

余談になりますが、このバラックのHPA v6-2 バランス・アンプの音色なのだが、惚れ惚れする良い音なのです。とっても爽やかで明るい音がします。
下手をすると本家の2SA1428/2SC3668よりもGoodなのです。バランス型に加え、終段に2SA1015/2SC1815を使っていることが影響しているのだろうか?

さて、またまたレイアウト検討が振り出しに戻ってしまいました。
DAC_2706_18_brd.jpg (下側左右の4Pinとジャックは不用品)

ここで見えているパーツがUSB DACの基本構成です。

これに、オプション1:HPA v6-2 BAL回路、オプション2:Li-ion電池2個と保護&充電回路 を組み込まねばなりません。オプションなので後付け合体を考えています。

背の高いコンデンサを手前側に配置し、背の低い部品を向こう側に設置した上に、保護シートと電池ケースを載せられないかな?(保護&充電回路を何処に置くか未定)
手前側の2階にHPA(コンデンサ2個は下向き)に置けないかな... 等々、2階建て構想です。





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