スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

金田式もどきDCヘッドホンアンプ・アルミケースバージョンの製作

---- 2016/ 8/ 10 初段2SK246BL の選別問題を追記 -----

この3月から準備してきた、金田式もどきDCヘッドホンアンプのアルミケースバージョンを製作しました。

【基板に表面実装部品を装着します】
HPA_kane_DC_LCase_8.jpg

これまでのプラスチックケースに代わり、アルミケースに収納するため基板サイズがかなり大きくなりました。部品配置もかなり楽々で、電源コンデンサも±に2個ずつ置きました。
リチウムイオン電池も基板上に設けた電池端子に取り付けます。

【完成状態の全容です】
HPA_kane_DC_LCase_9.jpg

HPA_kane_DC_LCase_14.jpg

ケース色はアルミ地のシルバーです。
全面と背面プレートもアルミタイプのケースを用いたので、透明のレタリング・シートで装飾できました。
(初めての加工だったのでout端子穴に加工ミスがあります)

全面の端子類配列はプラスチック・バージョンと同じで、左から3方向電源スイッチで、charge-OFF-ON になります。隣が青色LED、入力ジャック、ボリューム、出力ジャックとなります。

HPA_kane_DC_LCase_11.jpg

microUSB端子を使った充電端子は後面です。チャージの際は両側のLEDが明るく点灯します(但し、チャージが終わっても照度が落ちるだけで消灯しません。LEDの感度が上がったので充電終了時の微量な電流μAでも点灯してしまいます  -_-;)

【回路図】
HPA_kane_DC_LCase_12.jpg

前作のプラスチック・バージョンに対して大きく変わったのは初段差動増幅の定電流回路です。金田式のオリジナル回路ではFETと可変抵抗によるものでしたが、その調整のピーキーさと温度変化、特に温度上昇時に異常な発熱に至る問題がありました。
本作ではFETと調整用可変抵抗回路にDualトランジスタを使ったカレントミラー回路を組み合わせ、調整の容易化と温度安定度を考慮しました。

【基板図】
HPA_kane_DC_LCase_13.jpg

リチウムイオン電池の充電回路や保護ICは電池を置く上方にまとめました。保護ICは裏面に付けています。
電源コンデンサはSTDには表面実装の物を使いますが、通常の差し込み足タイプの物も使えます。取り付けの高さがぎりぎり15mmありますので、お好きなコンデンサの取り付けを可能にしています。

【アルミケースの加工について】

今回使ったアルミケースMXA2-8-9SSですが、タカチには前後パネルがプラスチックのMXシリーズもあるのですが、今回選定した80mmx90mmというちょうど良いサイズがMXシリーズにはありませんでした。よって加工をアルミ材に行うことになります。しかも3mmの板厚なので、手動ツールや手持ちドリルではしっかりとした加工ができない恐れがありました。

そこで新たにドリルスタンドを購入しました。

HPA_kane_DC_LCase_16.jpg

REXSON 小型ボール盤 200W の DP2250R というものです。超お買い得の12,900円です。
写真のようにバイス台までセットされており、速度調整も電気的な調整で可能なものですが、3,200rpmが最小回転なので高すぎでした。
そこで速度調整用に電圧調整ができる可変トランスを入れました。

HPA_kane_DC_LCase_18.jpg

機器の速度調整をするために昔使われていた、スライド式の電圧調整器です。今では周波数変換のインバーターに切り替わり、捨てられる直前の物をストックしていました。300VA容量なので200Wのボール盤にはちょうど良いサイズです。

バイス台回り
HPA_kane_DC_LCase_19.jpg

傷つきやすいアルミ板をバイスで固定するため、ラバーを介して挟み込み、下側に木を入れます。

寸法出し
HPA_kane_DC_LCase_17.jpg
CADを使ってアルミケース蓋の裏面側に加工位置を記した等倍図面を作ります。
このシートを透明フィルムに印刷し、中心位置をアルミケース蓋にポンチします。

でも、200Wのボール盤ではφ3.2が加工できる上限でした。それ以上はトルクが足りず止まってしまいます。
それでも、φ1で下穴を開け、φ2、φ3もしくはφ3.2 にサイズアップしていけば綺麗に加工ができます。

φ5.5、φ7 は仕方がないのでハンドリーマでこつことと広げます(笑い泣き)
out 端子穴が加工ミスしたのは、ボール盤加工をトライして失敗したものです。

ロゴ・シール
HPA_kane_DC_LCase_15.jpg

蓋の表面にはこのようなロゴシールをプロ印刷に依頼して作りました。
CADで穴加工位置やボリューム弧を描き、pdf印刷をしておきます。それをイラストレーターCS2で読み込みます。
ロゴ部分の作成や、ボリューム部分の塗りつぶしをイラストレーターで行い、全体をアウトライン化します。

約A4サイズに8シール並べられ、それを5枚作って約4,000円でした。1台当たりのコストは100円なので安いですよね。


【歪と出力、周波数特性】
・・・・歪率を計測する機器をしまい込んでしまったので、これから引っ張り出し、整備して特性計測をやってみようを思ってます。

ごそごそと引っ張り出した機材に、いつも使っているUSB DACを歪率計測に使う専用ノートPCに繋ぎ、WAVE Spectra で計測します。
その結果をExcelで作図させてます。

HPA_kane_DC_LCase_20.jpg

低歪のフラット部分が少なく、徐々に持ち上がっていく特性です。

このパターンによって、そのアンプの音色が変わっていくようなのです。
しかし、これがどのような音色であるかは波形から類推できないところにアンプ作りの面白さがあります。

HPA_kane_DC_LCase_21.jpg

周波数特性はいつもながら立派と言う他ないですね。

いつも、金田式に対して思うのですが、極低域のフラットさは秀逸と言う他ありませんね。


【出音】
・・・・電源を入れて10時間程度はやけに高音がきつい音感でしたが、やっと安定した音色の領域に入って来たようです。そろそろ金田式の妖艶な音色に近づいて来ました。

・・・・いつもの試聴ではHPAにかかる負荷は微小です。特性を計測する時には、そのアンプに最大パワーを出す入力をするので、使っている素子にとても大きいパワーがかかります。

というこで、特性計測後の音を試聴します。

再生している曲は、1978年、サーカスのミスター・サマータイムです(YouTube)。
昨日も同じ曲を聴いたが、痛い高音は消え、浮き上るような高音系のシャウト感があります。

---- 2016/ 8/ 10 初段2SK246BL の選別問題を追記 -----

2SK246BLの選別に問題があったので改良しました

2SK246BLの選別は7年前に自作した選別器で行っていたのですが、ぺるけ式の2SK170BLは問題なかったが、約0.9V以上のVgs計測ができない仕様だったので Idssで選別していました。
ところがこのIdss計測は発熱と共に変化する特性があるので計測誤差問題を抱えていたのです。
結果的にペア選別したものがバラツキがあり、調整トリマー一杯になる懸念が生じました。

そこで急きょ高い電圧のVgs計測ができるマニュアル計測型のツールを作りました。
HPA_kane_DC_LCase_22.jpg

急いで半日で作ったのでバラックです。デジタルテスターには、Vgs -2.409Vが表示されています。

これのベースはぺるけさんの改良型回路をそのまま頂きました。Vgsを計測するためのId が温度ドリフトしない仕様です。
ツェナーダイオード定数がオリジナルの5.6Vに対して5.1Vしか持っていなかったので、Id 調整抵抗を調整しました。
オリジナルはこの抵抗をロータリーSW切り替えで、Id を 0.75mA,1mA,2mAとするものですが、私は通常の2回路スイッチを使いたかったので、2mA固定とボリュームによる0.05mA~5mA可変が使えるようにしました。

非常に安定したVgs計測ができています。テスターの数値は1mV部分が若干動く程度です。

【2SK246BLのVgsペアとDC調整範囲】
この機器で計測したVgsでペアを数種類組み合わせてDC調整可能な範囲を調査しました
HPA_kane_DC_LCase_23.jpg
Vgs差が40mV以内であればDC調整ができます。
この結果はぺるけさんが頒布している2SK30A FETでの基準値と略同等かと思います。
Vgs差と無調整時のDC値がほぼ直線なのも、計測したVgsが正確である裏付けと思います。


これで安心して頒布ができます。やれやれです ^_^;





スポンサーサイト
プロフィール

haiga

Author:haiga
私のブログへようこそ!
電気オンチが始めた自作オーディオです
2010/3/17 電子工作をプラスしました。

自作オーディオの楽しみ共有のため、私が作ったパーツ提供をしてます。質問や要望を遠慮なくコメント欄に書き込んでください。

FC2カウンター
その日1回目にアクセスいただいた方の総カウントです
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。