FC2ブログ

OLD もりあげくんのDC解消

7年前より私が作った、PHONO入力ができるDCステレオパワーアンプを使って頂いている方から連絡があった。
「もりあげくん」というMICアンプを接続してみると、10%ボリューム位から音が上がらない(消える)。

この「もりあげくん」は10年以上前に購入した物らしいが、最近また使ってみようとパワーアンプに繋いでみると問題が出たらしいです。PCに入力してヘッドフォンで使うにはOKとのことらしいです。

注釈:ここに挙げた「OLD もりあげくん」は10年以上前の製品で、以下に記載する問題は現在改善済みです。

「もりあげくん」は良く判らないので、現品をお借りしました。
この写真は、OLDもりあげくんではなく、最近売っているNEWもりあげくんです。
MORI_6.jpg

【基板内の構成図】かなり古いものだということは、使っている部品からも推測できます。
MORI_1.jpg

2つのMICからの入力を右側のMICアンプ(JRC 4558D)で増幅する。その出力をボリュームで調整する。
その出力をECHOアンプで変調をする。
これらの出力をTONEアンプで変調する。
外部からのLINE入力とミキシングした信号を終段のPOWERアンプで増幅する。
これらのAMP間はカップリング・コンデンサで接続してあります。

【1回目のチェック】
お借りした「もりあげくん」を私が愛用している、ぺるけ式FET+真空管アンプ「ミニワッター」に接続してみると、若干音色に違和感があるもののそれなりに音は出ます。
でも、何かゲインが小さいように感じたので、LINEアンプとして使って頂くようにと思い、拙作の7043D APEAMPを使ったヘッドホンアンプをお貸ししました。

でも、結果は全く同じとのこと。

【2回目のトライ】
10年以上前に購入した「もりあげくん」とのこと。
何種類かのアンプ間に使用している、カップリングコンデンサを疑いました・・・

9個のコンデンサ交換をして頂きましたが、これもまた変化なしとの連絡を頂きました。

【3回目】
これでは膠着状態ですので、「もりあげくん」を再度お借りすると共に、以前作ったDCパワーアンプも一緒にお借りしました。
動作させてみると、最初はかすかに音は出るのですが、ボリュームを少し上げると「プツン」と言って音が消えます。

・・・こんな現象は経験したことありません。何なのでしょうか? どこのAMPに問題があるのでしょうか?
・・・

色々と音の出方を確認していくと、MIC入力でも、LINE入力でも同じ現象が出ていることが判りました。
それではと、LINE入力に1000Hzの基準信号を入れ、「もりあげくん」の出力信号を計測してみました。

【もりあげくんの入力&出力信号】 青が入力、赤が出力信号です
MORI_4.jpg

何ということでしょうか!! 出力信号に3VものDCが載っています。
これでは私が作った、DCステレオ・パワーアンプでは動作不良になってしまいます。

もりあげくんの回路を調べてみると、「単電源OPAMP増幅」では出力にDCが載るので、最初に載せた各AMP間にはカップリング・コンデンサが入っています。

しかし、何と! 何と!「POWERアンプの出力にカップリング・コンデンサが入っていない」のです。
いやいや、これには気が付きませんでした。まさか、です。

何と、これは仕様です

通常、楽曲アンプは外部機器に影響が無いように、出力にDCオフセット電圧を出すことは厳禁なのですが、
何故かこの機器は出力にDCオフセットが出る仕様だったようです。
(調べてみると、先に示した写真の現在販売されているもりあげくんはDCオフセット出力は無くなり、改良されています)

【現品の修正】
MORI_2.jpg

出力回路に電解コンデンサを入れた。

MORI_3.jpg

電解コンデンサの後方に電荷を開放する抵抗(1.5k)を入れた。

【改善後の出力】
MORI_5.jpg

結果的に問題無い出力レベルになりました。







プロフィール

haiga

Author:haiga
私のブログへようこそ!
電気オンチが始めた自作オーディオです
2010/3/17 電子工作をプラスしました。

自作オーディオの楽しみ共有のため、私が作ったパーツ提供をしてます。質問や要望を遠慮なくコメント欄に書き込んでください。

FC2カウンター
その日1回目にアクセスいただいた方の総カウントです
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード