金田式もどきDCヘッドホンアンプ(コンパクト・バージョン)

金田式バッテリードライブ・DCヘッドホンアンプを何度か作ってきたが(最近の作例)、初段差動はオリジナル相当のFETを使うとして、2段目や終段に私が愛用するBC856BMやBC846DSというDualトランジスタを使ってみたらどんな音になるだろうかという思いが以前よりあった。

拙作2Win差動ヘッドホンアンプに使っている終段Trの2SA1428/2SC3668がディスコンになったこともその一因です。

このBC856BM(PNP)やBC846DS(NPN)Dualトランジスタは金田式のようにペアで使われる回路には相性が良いが、hFEが高い(約300程度)ので、発振しやすい金田式ではどうであろうか。

【LTSpiceで色々と検討した最終回路】
HPA_mKANE_DC_1.jpg

金田式の初段差動増幅には2SK246が使われているが、私の手元に数多くある2SK170に変更しています。
ぺるけ式ではこのFETがかなりの高増幅を担っているのですが、金田式ではむしろ2段目が大きな増幅をしています。

2段目にはBC856BMを使い、ドライバー段、終段にはBC846DSを配置しました。

細かな回路変更のプロセスは割愛しますが、やはり想定したように発振しました。初段増幅のZebelフィルターのコンデンサ容量を増やし、2段目増幅のコレクタ・ベース間に発振防止のコンデンサを追加しました。

また、小型基板で製作する時を考慮し、抵抗値は手持ち品にしています。
ちなみにこのHPAは反転アンプです。

【LTSpiceでの周波数特性】
HPA_mKAME_DC_7.jpg

大きな問題は無さそうです。

【試作器】
HPA_mKANE_DC_2.jpg

音を聴くのが目的なので早速手製基板で作ってみました。

Dualトランジスタを直接基板に半田付けするのは厳しいので、SOP 6P-DIP6変換基板を使っています。
茶色のやや大きい抵抗は終段保護抵抗の4.7Ωです(最終的には10Ωになります)

初段差動増幅の定電流に2SK117を使い、電流調整用に1KΩの半固定抵抗を使いましたが、10mAの終段アイドル電流調整がかなりピーキーです。

【歪率と出力】
HPA_mKANE_DC_3.jpg
本家金田式バッテリドライブヘッドホンアンプ(青色)、先に作った金田式もどきバランス型DCヘッドホンアンプ(水色)と本器(赤色)を比較しています。
バランス型と同等の低歪0.01%THDです(本家品は発振気味だったかもしれません)

電源電圧が最も低い(8V)本器の最大出力が低いですが、39mW/at1%THDですので十分な出力です。

【周波数特性】
HPA_mKANE_DC_4.jpg
全く申し分無い特性と思います。

【肝心の音感】

肝心要の音感です。
バランス型アンプまでとは行きませんが、かなり定位の良い、明瞭感のある音感です。
低域も十分な伸びがあり、また高音もとても綺麗です。バランス型も脅かされる音感なのです。

小さなBC846DSトランジスタがシングル動作でここまでのパフォーマンスがあるのを認識できました。
これは是非聴いてもらわねばなりません。

【EAGLE回路図】

HPA_mKANE_DC_5.jpg

【EAGLEボード図】
HPA_mKANE_DC_6.jpg

大きなFET6個がドンと載ってます。

アイドル電流調整抵抗は固定抵抗を付け1kから500Ωにしました。少しは調整が楽になるでしょう。






コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

haiga

Author:haiga
私のブログへようこそ!
電気オンチが始めた自作オーディオです
2010/3/17 電子工作をプラスしました。

自作オーディオの楽しみ共有のため、私が作ったパーツ提供をしてます。質問や要望を遠慮なくコメント欄に書き込んでください。

FC2カウンター
その日1回目にアクセスいただいた方の総カウントです
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード