金田式もどきDCヘッドホンアンプ(コンパクト・バージョン)の製作

金田式ヘッドホンアンプの、「やや怪しげで、少々アンニュイな音」を聴いてもらいたいと思っていた基板が到着しました。

早速に部品を装着し、音を聴いた後、歪率の計測をしましたが、何と!ボリューム・ゼロで0.1Vが振り切れます。

この現象を冷静に考えれば「発振」なのですが、ボリュームを上げるとそこそこの歪率になるので騙されました。
(騙されたは私の言訳です。アンプさんすみません)

【作ったアンプ】
HPA_mKAME_DC_8.jpg

右側が最初に作ったもの。ボリューム・ゼロ近辺で盛大に発振します。

左の基板が再度作り直したもの。同様の発振が出ました。半田付けなどのミスでは無さそうです。
しばらくボリュームを上げ下げし、波形などを観察するとこれは紛れもない発振です。

・・・試作では問題なかった(出なかった)のですが、これは初段差動増幅に使っている2SK170BLの発振です。

冷静になって資料を再度見てみると、金田式は初段FETのgmが高いと発振します(と書いてます)。
ぺるけ式ではむしろ初段FETのgmが高いものを推奨します(そのノリで使ってました)。

これは初段以降の回路に大いに依存するようです。

金田式は初段は少しの増幅しかしてません。2段目の増幅への依存が高いです。
よってここのgmが高いものは不利のようです。

逆に、ぺるけ式は初段増幅が頑張っています。2段目以降はバッファの色合いが濃いと言えます。
よってgmの高い2SK170BLが採用されているということのようです。
gmはデータシートには「順方向伝達アドミタンス 」 |Yfs| =22ms と書かれています。

前置きが長かったですが、2SK170BLを外し、手持ちの2SK246GRをVgsペアで取り付けました。
ちなみに2SK246の gm=1.2ms です。
こんなにも違うんですね。 発振が解消されました。

【歪率】
HPA_mKANE_DC_9.jpg

以前、私が作った金田式バッテリドライブDCヘッドホンアンプの歪率と比較します。

集積度が高いからでしょうか、低出力レンジの歪率はオリジナルよりも本器が若干高いです。
でも高出力域ではむしろ本器が低歪率です。

電池電圧が±5.6Vのオリジナルに比較し、±4Vの本器の出力が低いですが、約44mWあります。十分と思います。

【周波数特性】
HPA_mKANE_DC_10.jpg

試作時データを再現してます。
これまでヘッドホンアンプを多々作りましたが、この超フラット特性が最高性能です。


さて、早速頒布したいところなのですが、パターンミスが6個もありました。
これはいけません。 

限定数で再製作せねばならないようです。


----------------------- 追記 ------------------

電源を入れて3時間以上経過しました。 そこそこ初期荒れが収まった音になったようです。

冒頭、「やや怪しげで、少々アンニュイな音」と書きましたが、全くそのようです。
この音をある方は「エッチな音」と表現してます。
それはどうかと思いますが、かなり真に迫ってくるような音感があります。

好き嫌いがあるかもしれませんがね。




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No title

ありがとう ございます
無事に届きました 早速製作 問題なくできました
引越し最中でイヤーフォン荷物に入れて発送してしまったので
iphon ので試しましたが 大変良い音です
特に低音の伸びは 特筆に値すると思います
イヤーフォンだけではとプリの代わりにメインのアンプにつなぎましたが
なかなかのものです 
チョイと不安なのが アイドリングが 100maに なるまで 30分ぐらいかかります
何処か 間違った所があるのでしょうか?
左右ともに 同じ現像です もし原因が お判りでしたら おしらせください
お礼まで
高瀬
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Author:haiga
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2010/3/17 電子工作をプラスしました。

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