トランジスタ差動式低電圧HPA(回路の再考・・・発振対策)

発振の原因がわかった。

『負帰還量が多かった』のである。

当初の負帰還回路は差動増幅回路の増幅度を約11倍にするため、下図のようにR17、R18を10Kにしていた。
これで当初は発振していなかった(ようだ)。
ところが、増幅度が高いために2次増幅Trが飽和してしまうのでこの抵抗を下げて増幅度を下げた、すなわち負帰還量を上げたのが災いした。
負帰還量変えて調べてみると、この抵抗が7.5K即ち増幅度8.5程度では発振の危険がある。
(オペアンプを使った回路では増幅度5以下くらいが問題らしいが・・・)

ということで元の10kに戻ったわけだが、増幅度が高すぎる。
「電池2本の3V」に固執しているために起こる問題であるが、

・発振が止まったアンプで音を評価しよう。
・±電源にして出力コンデンサを無くした音はどう変わったであろうか。


I_HPA_h_11

いやーーーー

1.静寂感があります。
  可聴帯域をはるかに越えていた発振であるが少なからず影響があったようだ。

2.解像度が一段と上がりました。
  楽曲に埋もれていたシンバル音が聞こえます。
  ギターの弦を擦る音が生々しく響きます

3.低音はモヤットした感が薄れました。
  しっかりした輪郭が出ました。

自分がイメージしていた「トランジスタ差動式の音」が出て満足している。
ぺるけ式HPAと比較しても、それほど引けを取らない鳴りっぷりである。
通常の音量ならば特に問題は無いのだが、残るは、「大音量でも音が割れない回路」である。

皆さんにこの音を共有していただくための基板作りはまだまだ先になりそうだ。
(先日、仮設計段階でP板.comの見積もりを取ったら単価1000円以下くらいで作れるらしい)

一方では、こんなに良い音が出るのなら電圧を上げたものも作ったら? と陰の声が囁きます。

聴くところによれば、秋月のヘッドフォンアンプキットはパンチのある音が出るそうだ。
このアンプはOPA2353オペアンプでヘッドフォンを直接駆動するようだが、その力量を調べる必要がありそうだ。

また、MUSES8820オペアンプも素晴らしい音らしい。

散々のオペアンプ三昧で疲れ、ディスクリート・ヘッドフォンアンプの澄んだ音色に癒されているのだが、
たまにはオペアンプ市場も調べておかないといけないようだ。



テーマ : オーディオ
ジャンル : 趣味・実用

コメントの投稿

非公開コメント

No title

長引くかと思いましたが、
早々解決してしまいましたね(^^)さすがです。

そろそろhaigaさん独自設計のアンプを作ってみたら、
どうでしょう。可能性は無限ですよ~。

No title

>わごむいぬ さん

当初は途方にくれましたが、「電源を入れただけでほぼ固定周波数で発振する」という現象がヒントでした。
発振の資料をあさると、局部発振(信号を入れるとその信号のある部分で発振する)が主体でした。私の場合はこれと異なるので、もっとシンプルな現象かなと思い、この回路が発振する最有力候補、即ち負帰還の見直しに至りました。
オペアンプでは負帰還量に絡む増幅率が5以下では危ないという記事を見て、「これだな」とあたりをつけました。BINGOでした。またひとつ勉強になりました。

「独自設計」と言いますが、私が構成した回路、これらは全て先人のアイデアを頂いたものです。しかし最近はオペアンプを使ったヘッドフォンアンプ一辺倒ですので、トランジスタ固体を組み合わせたディスクリートアンプの澄んだ音を再認識してもらいたいと思ってます。
ここら辺は自作でしか味わえない領域ですので、簡易に作れる環境提供をと思ってます。
プロフィール

haiga

Author:haiga
私のブログへようこそ!
電気オンチが始めた自作オーディオです
2010/3/17 電子工作をプラスしました。

自作オーディオの楽しみ共有のため、私が作ったパーツ提供をしてます。質問や要望を遠慮なくコメント欄に書き込んでください。

FC2カウンター
その日1回目にアクセスいただいた方の総カウントです
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード